若い世代は、アートで今にどう応えるのか。
Oct
11
to Oct 16

若い世代は、アートで今にどう応えるのか。

2026年7月2日から10月10日まで、PAC Osaka Spaceでは、数多くの若手アーティストの中から選出した6名による展覧会を順次開催しています。多様なメディアや表現手法を通して、若い世代がアートで今の時代にどう応えるのか、そして、その創作にどのような個人の経験や社会関係の変化が映し出されているのかを、皆さまに問いかけています。本企画は10月10日をもって終了いたします。皆さまのご関心とご支援に、心より感謝申し上げます。

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原口みなみ展「遠雷と庭」
Oct
17
to Nov 10

原口みなみ展「遠雷と庭」

日常的なモチーフや風景をドローイングし、それを色紙のコラージュに置き換え、最後にキャンバスに油彩で描く。同じモチーフを媒体を変えながら繰り返し描くことで、ある部分は強調され、またある部分は失われていく。この変化を、記憶や思い出が時間の経過や想起の反復によって変容していく過程と重ねながら制作してきた。何度も同じものを描き直すことは、それを保存するというより、その都度別のかたちで組み立て直すことでもある…

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山内 凜之介展「呼吸は未だ乱れているけど、私はまだ泳いでいる」
Sep
25
to Oct 10

山内 凜之介展「呼吸は未だ乱れているけど、私はまだ泳いでいる」

私には暗い海の中を泳ぎ続けている感覚がある。
それは私がネガティブだからかもしれないし、差別意識に過敏に反応していることからその感覚が生まれているのかもしれない。

同性愛者として生きるのに私が生まれ育った日本という国を一面的に判断することは難しい。日常的に差別に遭うわけでもなく、カミングアウトがしづらいわけでもない。
ただ潜在的にある差別意識がふとした瞬間に表面化する時やSNS等の秘匿性を利用した発言、ヘテロセクシズムが提唱する常識、ないしは一方的に示す価値観によって進められていく社会の構造が私を不安と憂鬱に陥らせる…

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定宗爽介展「Figure and Ground」
Sep
9
to Sep 18

定宗爽介展「Figure and Ground」

人の視界が何かを捉えているとき、同時にその何か以外が形作るものがある。

逆光を浴びた木々は真っ黒な一つの新しい形を作りながら、同時に細かな光の幾何学模様を作るように。

また、壁一面のタイルは連続して続く矩形を作ると同時に格子状に広がって行く目地を立ち上がらせる。…

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中島星佳展「わたしたちは同じではない、それでも」
Aug
25
to Sep 4

中島星佳展「わたしたちは同じではない、それでも」

誰かがいたことは、どこに残るのでしょうか。私たちは日々、誰かと出会い、言葉を交わし、時間をともに過ごしています。その時間は過ぎ去り、目には見えなくなります。それでも、ときに私たちは、人の姿がなくても、その存在を感じることがあります。長い時間を受け止めてきたもの。誰かに触れられてきたもの。静かに姿を変え続けるもの。そこには、人の姿はなくても、言葉では言い表せない何かが宿っています。人と人との関係もまた、そのようなものではないでしょうか…

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森吉由衣展「リバース/インプリント・タブレット」
Aug
4
to Aug 20

森吉由衣展「リバース/インプリント・タブレット」

タブレット(tablet)は「平たい板」を指す言葉です。最古の文字情報の記録と言われているメソポタミアの粘土板(cray tablet)は今から約5000年前に作られました。そこにはビールのレシピ、領収書、そしてクレーム文等が刻まれていたことから、上流階級だけでなく、一般市民も活用していたことも伝える存在となっています。それらは今もなお、21世紀に生きる私たちの前に現存し続けています。一方、現代において「タブレット」は、情報技術の進歩とともに新しい意味を獲得しました。それはスマートフォンやパソコンなど情報を映し出すタブレット端末と呼ばれるものです。そして、これらを通じ、日々私たちは日常の痕跡を残し続けています。

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Fanny Terno "Tokonoma Syndrome (Objecta)"
Jul
17
to Jul 30

Fanny Terno "Tokonoma Syndrome (Objecta)"

本展は、絵画、写真、ポラロイド、インスタレーションによって構成されている。異なる媒体による作品でありながら、それらは共通して「何かが現れるとはどういうことか」という問いを共有している。展覧会タイトルの《Objecta》は、ラテン語 objectum に由来する。この語は単に「物」を意味するのではない。私たちの前に置かれ、経験へと与えられるもの。私たちの意識とは独立して存在しながらも、見ること、考えること、あるいは感情を生み出す契機となるものを指している。

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BCBGユナ展「stay pure」
Jul
2
to Jul 14

BCBGユナ展「stay pure」

「社会はだんだんゴリラ社会から猿社会になってきている」という文章を読んだ時、だったら私は子猿でいたいと思った。

簡単に説明すると、ゴリラ社会とは、利益を求めず食べ物を分け与え、お互いの力比べや順位争いをせず、調和を重視することや、言葉に頼らず同じ時間を過ごし、スキンシップや視線で深い信頼を育むことだ。

一方で猿社会とは、勝ち負けを明確にし、力の強い者が特権や利益を独占するヒエラルキーを構築し、共感ではなく損得や優劣の比較によってつながりを判断することだ。

どうして社会は、ゴリラ社会から猿社会になってしまったのだろう…

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キム・ウンジュ写真展「Unhealed Light」
Jun
16
to Jun 25

キム・ウンジュ写真展「Unhealed Light」

この作品は、被害者たちの物語と、その中に幾重にも積み重なったトラウマを「光」という概念で浮かび上がらせようとするものである。 歴史的空間は単なる過去の場所ではなく、いまだ癒やされていない時間と感情が留まる現在進行形の空間である。 写真の中の人物たちは、暗い背景の中で重い記憶を抱えたまま立っており、その存在そのものが歴史性を喚起する。 だからこそ、この光は未だ癒やされていない光であり、同時に癒やされるべき光でもある。

*5・18民主化運動(光州事件)の被害者を追った作品

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長安
Apr
25
to May 22

長安

本展における「長安」は、かつて存在した古代都市そのものを指すものではない。むしろ、時間・空間・文化の境界を越えて立ち上がる、動的な枠組みとして再定義されるものである。それは古代文明の往来を象徴するイメージであると同時に、現代において視覚のあり方が更新され続ける場でもある。

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層と円
Mar
6
to Apr 17

層と円

Time accumulates, repeats, and fades—yet still leaves traces behind.
Layer upon layer, it gathers and forms a certain thickness,
tracing circles as it returns once more to its point of origin.
Somewhere within that movement, there is the “now.”
This exhibition is a space for encountering that fleeting moment.

時間は積み重なり、反復し、消えながらもなお残る。 幾重にも降り積もって厚みをつくり、 円を描きながら再び始点へと戻っていく。 そのあいだのどこかに、「いま」がある。 本展は、その刹那と向き合う場である。

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居所の外縁
Jan
28
to Feb 27

居所の外縁

As Arles in southern France was a special place for Vincent van Gogh, Osaka is an irreplaceable land for my artistic expression.
Here, there is a rich light and a landscape unique to this place, and I continue to paint the people close to me and fragments of everyday life.
For me, the beauty of art resides in those fleeting moments when light illuminates our lives.It is an art about time and freedom, solitude, and love and sorrow.

フランス南部のアルルがゴッホにとって特別な場所であったように、大阪は私の表現にとって、かけがえのない土地です。ここには豊かな光と固有の風景があり、 身近な人々や日常の断片を描き続けています。私にとって芸術の美は、 光が生活を照らすひとときに宿ります。それは、時間と自由、孤独、そして 愛と哀しみについての芸術です。

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You know, like when you drop a tablet in water.
Dec
10
to Jan 20

You know, like when you drop a tablet in water.

Events unfolding far away continue their relentless pulse, while life here remains quiet, almost unchanged—yet between the two lies a depth so faint the eye can scarcely register it. Across that distance, shapes and gestures lose their meaning, revealing how delicate—how easily shattered—our belief in “understanding” truly is.

遠くで続く出来事と、ここにある静かな日常とのあいだには、目では捉えられない深い隔たりがある。距離によって意味を失った形や動きは、私たちの「理解している」という感覚の脆さをむしろ照らし出す。

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Cross-Section Chronicles「断面誌」
Oct
12
to Nov 29

Cross-Section Chronicles「断面誌」

Layering—at once a covering and a form of regeneration.

The form of the old work is enveloped within the new,
not erased,
but extending its life in another shape.

重ね合わせーーそれは覆いであり、再生でもある。旧作の姿は新作に包み込まれ、消え去ることなく、別のかたちで生命を延ばしていく

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DUN HUANG(敦煌)
Jul
11
to Aug 20

DUN HUANG(敦煌)

Once a sanctuary where languages breathed side by side,and cultures met in silent dialogue, giving birth to visions beyond time.Today, its echoes still invite us to pause, to ponder, and to see with awakened eyes.

かつて、異なる言葉が静かに寄り添い、文化が沈黙の対話の中で出会い、時を超える幻影を生み出した聖域。その余韻は今もなお、私たちを立ち止まらせ、深く思い巡らせ、目覚めたまなざしで世界を見つめるよう促してくれます。

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